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九州電力株式会社 様導入事例 / SecurePrint! / MultiScan! / PCログオン

「プリンター/複合機のリプレースにともない
SecurePrint!を導入。
マルチメーカー環境において、
メーカー・機種を問わずログを収集できるため、
プリンター/複合機を適正に配置する
最適化の目途が立ってきました」

導入ポイント/導入効果

  1. 1 プリンター/複合機の
    使用状況の
    「見える化」を実現
  2. 2 MultiScan!の導入
    で運用コストを
    大幅削減
  3. 3 展開本部を設置し、
    リプレースを
    スムーズに展開

印刷環境の最適化が課題

SecurePrint!の導入に至った背景と課題についてお聞かせください。

送配電の法的分離を控えたセキュリティ強化への取り組みを背景に、プリンター/複合機のリプレースにともなう印刷環境の最適化が課題でした。今回のリプレースは、放置プリントをなくすセキュリティ対策として、はじめてICカードによる認証印刷を導入した2009年以来となります。
当時はメーカーごとに異なる認証方式を導入し、運用していました。数百におよぶ業務システムを抱え、システム環境も多岐にわたることから、そのすべてを等しく印刷ができる環境に整えることは、運用管理において多大な苦労を要しました。また当社の環境に対応できるメーカーも、相応の保守体制を持つところにおのずと絞られていました。
今回のプリンター/複合機のリプレースに当たっては、機器のみならず、システム面を含め、すべてを一社に統一するという選択肢もあったのですが、一社に絞ることは運用管理が楽になる反面、ベンダーロックにもつながり、将来的に最適調達の妨げになる恐れもありました。

SecurePrint!を選定したポイントとは?

その課題を解決してくれたのが、株式会社シーイーシー(以下、シーイーシー)でした。シーイーシーのSecurePrint!は、マルチメーカーに対応した認証印刷機能に加え、各メーカーのプリント、コピー、ファクス、スキャンのログも定期的に収集。統一フォーマットによる一元管理が可能であるため、マルチメーカーの環境を維持したまま、運用管理面で効率化が図れる製品でした。
また費用面でも、メーカーごとに個別にシステムを構築する必要がなくなり、大幅なコストダウンにつながるため、当社のIT部門を担う九電ビジネスソリューションズ株式会社(以下、QBS)と協議の上、シーイーシーのSecurePrint!の導入を決定しました。

ログの一元管理で最適化に見通し

SecurePrint!を導入した効果についてお聞かせください。

<印刷機器の最適配置> 今回のプリンター/複合機のリプレース規模は、本店・支社・発変電所・営業所を合わせるとその範囲は100カ所以上。台数にすると1,100台以上が対象となりました。これだけの規模となると、拠点によって使用頻度に差が生じるのは仕方がありません。
SecurePrint!で一元管理ができるようになってからは、設置場所や部門によって、同じ業務であっても印刷枚数やカラーとモノクロの比率などに違いがあることが分かり、非常に興味深い結果と感じました。
「5台は過剰といえる拠点は3台にして、印刷を頻繁に行う拠点へ2台を移設する」など、全社的なプリンター/複合機の使用状況の「見える化」と、機器の最適配置を実施したいと思っています。

<MultiScan!導入によって、スキャン運用を一新> SecurePrint!のオプションで導入したMultiScan!(マルチスキャン)がとても便利です。これまでのスキャンは、部門ごとの共有フォルダに転送される仕組みだったため、選択を間違えると別のグループに転送されてしまうことがありました。しかも、組織改正のたびに、複合機の設定変更が必要で、運用コストがかかっていました。
MultiScan!を導入後は、共有フォルダでの管理からICカードに紐づく個人フォルダへの管理に変わり、別のグループに誤って転送されることがなくなりました。組織改正があっても、サーバー側で集中管理ができるため、大幅な運用コスト削減につながっています。

<選択肢が広がった印刷方式> SecurePrint!を印刷基盤としているため、メーカーにかかわらず、調達時点での最適コスト・機能、機器の選択が可能になったことに加え、プリンターメーカー純正のドライバーで印刷する「ここからプリント」と、SecurePrint!専用ドライバーで印刷する「どこでもプリント」を状況に応じて選択できるようになったことは、ユーザーの利便性向上に役立っています。
将来的には、プリンター運用管理工数のさらなる削減と、全社ロケーションフリー印刷で働き方改革に貢献できることを期待しています。

展開本部を立ち上げて情報を共有しながら展開

SecurePrint!選定後のシステム導入状況はいかがでしたか?

2017年11月に導入決定後は、QBSが主体となって「プリンター/複合機置換えプロジェクト展開本部」(以下、展開本部)を発足。QBSからの専任メンバーと各プリンターメーカーおよびシーイーシーの担当者で構成された総勢約20名のメンバーが、リプレースの遂行とリプレースに伴って発生する様々なトラブルに対処してきました。
導入初期には印刷速度の問題やプリンタードライバーの調整など、多少のトラブルが発生しましたが、シーイーシーの担当者がQBSの担当者と共にトラブルに対応したことで、展開本部にノウハウが蓄積され、それ以降のトラブルに対してはスムーズに対応できました。

今後の活用と展望

シーイーシーはできることに対し真摯に取り組むベンダー

最後にシーイーシーに対する今後の期待をお聞かせください。

シーイーシーは何かあったらすぐ駆けつけてくれるベンダーだというのは、今回の展開本部での活躍で再認識できました。しかも、シーイーシーは「仕様だからできません」とは言わず最後までログを調べるなど、できることに対し真摯に取り組むベンダーです。今後、当社が描く印刷環境の最適化は、QBSとシーイーシーの協力があれば可能だと確信しています。

SmartSESAME PCログオンも導入 九州電力ではセキュリティ強化のため、社員それぞれが使うすべてのPCおよびシステム専用のPCを含めて約1万5000台以上の端末にSmartSESAME PCログオンを使用した二要素認証を導入しています。SmartSESAME PCログオンは2017年の2月に導入開始。同年6月にはすべての展開が終了しました。

九電ビジネスソリューションズ株式会社 様からのコメント

展開本部の立ち上げには、前回のリプレース時の反省がありました。検証環境で十分な検証を行っていても、本番環境では様々な要因が絡み合い、予期せぬ事態が発生します。そこで、日々の日報から、問い合わせ件数の増減や印刷されたジョブ数、CPUの稼働状況などを把握し、トラブルを未然に防ぐ対策をとりました。
また、展開作業においては、試行展開、先行展開、全社展開とフェーズを分け展開していく方式を取り、徐々に展開箇所を拡大していきました。各フェーズでの課題に対処し、次のフェーズに反映していくことで、トラブルの発生を未然に防止しました。ピーク時には週に数百台もの置き換えが発生することもありましたが、時間外作業になることもなく、スムーズな展開作業ができたと、陣頭指揮を執ったプロジェクトマネージャーの梅田 亮介氏は語っています。
SecurePrint!を印刷共通基盤として、機器の調達時にはどのプリンタ—メーカーでも入札に参加できるようになるため、その結果機器の調達コストが下がることは、お客さまのメリットになります。九州電力様への導入経験を通じて大規模環境へのノウハウも蓄積することができましたので、QBSでは今後、九州全域の事業者にSecurePrint!を提案していきたいと、設計リーダーの奥西 洋平氏は抱負を語ってくれました。

本店所在地
福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号
代表者
代表取締役会長 貫 正義
代表取締役社長 瓜生 道明
設 立
昭和26年5月1日
資本金
2,373億円
供給地域
福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県
従業員数
13,053名
URL
https://www.kyuden.co.jp/

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