導入事例

プリントセキュリティ 導入事例詳細導入事例一覧

安曇野市役所 様

安曇野市役所 様

認証印刷システムをスタートしてから職員の混乱もなく、スムーズで安全な印刷環境を実現。“個人情報などを印刷するプリンターを、関連部署に限定することで、情報漏えいの抑止につながってます。”

“田園産業都市 安曇野”を目指す長野県安曇野市は、雄大な北アルプスの麓にひろがり、清らかな水と緑豊かな自然に育まれています。平成17年に5町村が合併し、市制施行10周年を迎えた平成27年には、市役所の新本庁舎が開庁しました。瀟洒なデザインの新本庁舎は、市政や防災の拠点としてだけではなく、市のシンボルとして市民からも親しまれています。同市役所の政策部に属する情報統計課は、市庁舎や支所で働く職員の情報システムを計画し運用する部門で、同課ではマイナンバー制度の開始を見据え、新本庁舎の開庁に合わせて基幹系システムを更新しました。そして住民票などを安全に出力するために、基幹系システムに接続されたすべてのプリンターにシーイーシーの「SmartSESAME SecurePrint !」を採用しました。

導入ポイント/導入効果

導入の背景と狙い

マイナンバー制度を見据えてセキュアな認証印刷を検討

安曇野市 政策部 情報統計課の上角 久仁夫氏(課長)
安曇野市 政策部 情報統計課
上角 久仁夫 氏(課長)

平成27年に市制施行10周年を迎えた安曇野市は、同年に2度目の大規模なシステム更新のタイミングを迎えていた。その当時の基幹系システムに対する取り組みについて、政策部の情報統計課の上角久仁夫課長は、次のように切り出す。
「システムを更新する計画は、平成26年度からスタートしました。その段階で、マイナンバー制度が始まることは分かっていたので、セキュリティを強靭化するという観点から、職員の利用する端末で生体認証を導入しました。それと合わせて、個人情報が紙から漏えいしないように、基幹系システムで利用するプリンターへの認証印刷を検討することにしたのです」
同課の基幹系システムに対する取り組みや、更新のサイクルについて、情報政策係の山﨑正浩主査は、以下のように説明する。
「安曇野市の基幹系システムは、主に2社のベンダーが開発したシステムを導入しています。そして、基幹系システムで利用する端末などは、平成17年の合併から、5年のサイクルで一気にまとめて更新してきました。その方が、端末の仕様などを統一できるので、結果的に運用管理の負担を軽減し、計画的なシステム更新を可能にするのです」

導入を決めていたICカードを活用したプリンターでの認証印刷を計画

ラベルシートを貼って、文書ファイルを管理しやすい工夫も職員の独自の工夫から編み出されています。
安曇野市 政策部 情報統計課
情報政策係 山﨑 正浩 氏(主査)

「新しい本庁舎に入るにあたって、入退室の管理にICカードを導入することは決まっていました。そこで、そのICカードを有効に活用して、基幹系システムの認証印刷も行えないかと考えたのです。そこで、基幹系システムのプリンターを導入していたエプソン販売に相談したところ、SecurePrint!を教えてもらいました」と山﨑氏は振り返る。
情報政策係では、安定したシステム運用のために、基幹系システムで利用するプリンターは、本社が同じ長野県にあるエプソン製に統一していた。そのため、エプソン販売を通して、基幹系システムでSecurePrint!が、期待した通りに認証印刷を行えるかどうかを検証したという。
「検討の段階では、一ヶ月ほどレーザープリンターを貸し出してもらい、住民基本台帳や保険に福祉、児童保育や収納関係などの主要な基幹系システムから、リアルタイムとバッチ処理での帳票出力をテストしました。テストの段階で発見された問題などは、エプソン販売とシーイーシーのエンジニア、それに基幹系システムを開発しているベンダー間で連携して、対応してもらいました。その結果、SecurePrint!による基幹系システムの認証印刷が可能だと判断したのです」と山﨑氏は補足する。

導入の決め手と導入効果

円滑な導入と印刷するプリンターの制限によるセキュリティ対策の強化

【写真】地元産の木材を利用した温かみある建物で、市民憩いの場として利用されている安曇野庁舎(2015年5月7日にオープン)
【写真】地元産の木材を利用した温かみある建物で、市民憩いの場として利用されている安曇野庁舎(2015年5月7日にオープン)

安曇野市の基幹系システムの認証印刷は、平成26年から検討が始まり、検討と検証を経て平成27年度に新たに導入された。構築された認証システムでは、職員が携帯するICカードをActive Directoryで管理し、そのディレクトリ情報とSecurePrint!を連携させている。職員は、基幹系システムから帳票などの出力を実行すると、プリンターのICカード読み取り機に自身のICカードをかざして認証印刷を行う。
「認証印刷システムの導入は、とても円滑に進みました。構築時から大きなトラブルもなく、スケジュール通りに運用を開始することができました。また、運用をスタートさせてからも、職員の混乱などはなく、スムーズで安全な認証印刷を実現しています」と上角氏は成果を語る。
一般に、情報系システムでSecurePrint!を導入したケースでは、どこに設置された複合機やプリンターでも印刷できることを便利だと評価する意見が多い。だが、安曇野市では反対に、認証印刷の仕組みを活用して、部署ごとの職員が利用できるプリンターを制限している。
「セキュリティ対策の強靭化という観点からは、どのプリンターでも印刷できるのではなく、あらかじめ決められたプリンターに限定する方が、効果があります。特に、個人情報などを印刷するプリンターは、関連部署に限定することで、情報漏えいの抑止になると考えています」と山﨑氏は認証印刷の活用について触れる。

臨時職員向けなど期間や範囲を限定したスポットカードによる柔軟な印刷対応

「実は、運用を開始してから便利だと実感したSecurePrint!の機能が、スポットカードでした。どうしてもICカードを忘れてしまう職員や、ICカードが支給されていない臨時職員などもいるので、そうした例外対応にとって、スポットカードはとても便利です」と山﨑氏はスポットカードについて評価する。
SecurePrint!のスポットカードは、臨時のICカードに対応する機能で、通常のICカードとは別に、利用期間や範囲などを限定して認証印刷に対応できる。
「スポットカードの説明は、検討時に聞いていたのですが、当時は利用するとは思っていませんでした。ところが、実際に運用をスタートすると、臨時の認証印刷が必要になるケースも多くなり、現在ではとても重宝しています」と上角氏は評価する。

今後の活用と展望

基幹系システムでの実績をもとに情報系システムでの導入も検討 

「運用から半年以上が経過し、3月から4月にかけての大きな職員の異動なども経験しましたが、大きなトラブルもなく安全な認証印刷を実践しています。今回の基幹系システムで得られた経験や実績を活かして、今後は情報系システムでも、同じ認証印刷を導入できるかどうか、検討していきたいと思っています」と山﨑氏は話す。
「安曇野市としては、市民サービスの向上や防災に観光などの目的で、今後も情報通信への投資は推進していきます。もちろん、利便性の向上と合わせて、セキュリティの強靭化にも取り組んでいきます」と上角氏は今後に向けた抱負を語る。

お客様プロフィール

安曇野市役所 様

安曇野市は、2005年10月1日に、豊科町・穂高町・三郷村・堀金村・明科町の5町村が合併して誕生しました。北アルプスの山麓に広がるのどかな田園地帯として、有数の穀倉地帯であるほか、リンゴ栽培、豊かな湧水を利用した「わさび」栽培、ニジマスの養殖が盛んで、四季折々の景観とともに、旬の地元食材を使った蕎麦・おやきなども有名です。中部山岳国立公園には、燕岳、大天井岳、常念岳などの海抜3,000メートル級の象徴的な山々があります。また、北アルプス南部の山岳地帯、穂高わさび農場などの観光スポットには、国内・海外から多くの観光客が訪れています。

所在地 長野県安曇野市豊科6000番地
職員数 723人(平成28年4月1日現在)
人 口 98,225人(平成28年6月1日現在)
面 積 331.78km²
URL http://www.city.azumino.nagano.jp/

雄大な北アルプス(常念岳)と自然豊かな安曇野市内

■写真:雄大な北アルプス(常念岳)と自然豊かな安曇野市内